いくら仕事を頑張っても安心を得られるわけではない

この記事の目的

 

・仕事に対する責任感が強く、それが精神的負荷になっていると気づき始めた人

・他人に認められたいのに認められないのが苦しいと感じている人

・自分のダメさが嫌で、努力しているが上手くいかない人

 

上記のような問題を抱えている人の背負っているものを、

すっきりと降ろしてもらって気分良く生きてもらいたいという記事です。

 

しかしあくまで、考え方の提案に留まるものなので、

その後どう生きるかは本人次第でしかありません。

 

また、金銭面による生活苦については別の問題ですのでこの記事では触れません。

あくまでメンタル的な問題を抱えた人向けの記事です。

 

 

自分の価値を他人に求めるから苦しい

 

基本的に「この記事でわかってくれる」とは思っていないので

結論から述べますが、上記のような方々の苦しみの原因は

自己評価の軸が外部にあるからでしかありません。

 

もっとわかりやすく言えば、自分の価値を他人に決めさせているわけです。

これは該当者でも「自分はそうではない」と思いがちなので、以下に例を挙げます。

 

 

仕事 お金 肩書

この見出しにあるものは全て「自分の外にある自己評価の軸」です。

 

たとえば仕事をするのは自分ですが、

仕事が出来ると評価するのは他人です。

 

お金を稼ぐのは自分ですが、

そもそもお金は他人からの評価が形を成しただけの物です。

 

肩書は自分で決めることも出来ますが、

それが共通認識になるかは他人次第です。

 

 

なぜ苦しむのか

 

まず「他人の評価をコントロールすることは出来ない」

という大前提があります。

 

良い仕事をしたと思っても評価されなかったり、

良い物を作ったと思ってもお金にならなかったりします。

 

この前はOKだったものが、今回はダメなんてことも、ざらにあります。

 

自分が常に100%のチカラで取り組んでいても、

認められるかどうかはせいぜい50%程度の確率。

 

これってめちゃくちゃ効率悪いし、

冷静に考えて割に合わなくないですか?

 

 

自分の評価なら覆る心配がない

 

この見出しからおそらく、一部の読者にとっての脱落ポイントになります。

でもそれも仕方がないと思ってるので、理解する気のある人だけ読み進めてください。

 

上で挙げたような「仕事やお金」等の評価軸はあくまで他人によるものなので、

うつろいやすく、およそ頼りにはならないものです。

 

究極、自分の命を預けるようなものが

そんな適当なものじゃ弱すぎると思いませんか?

 

なので絶対に、自分のことは自分で評価する必要があるんですね。

 

しかしこれは、この記事含め

他人に言われて簡単に得られる感覚じゃない場合が殆どです。

 

なので「答え」だけを教えておくので、頭の片隅にまず置いてください。

 

それはあなたが、生きてるだけで偉いという事実です。

 

 

それでもなぜ他人の評価を気にするのか

 

誰もが生きてるだけで偉いのは揺るぎようのない事実なのですが、

そう思えない理由というものも存在しています。

 

悲しいことにそれは、伝搬する呪いです。

 

仮定で話をします。

 

 

むかしばなし 老害と若人

 

・むかしむかしあるところに「仕事が出来るからこそ、生きてる価値がある」

 という価値観を持っている人(Aさん)がおりました

 

・悲しいことにAさんは、

 仕事が出来なければ生きている価値がないと思っています

 

・そこに「仕事が出来るかなんてどうでも良い」と

 思っている人(Bさん)がやってきました

 

・Aさんにとってそれは許しがたいことでした。

 なにせ、仕事が出来るからこそ生きていて良いのであって

 それを「どうでも良いこと」と思っている人間は邪魔なのです。

 

・なぜならそんな考え方がまかり通ってしまえば

 仕事しか出来ないAさんの価値が失われてしまうからです。

 

・そこでAさんは「仕事が出来ない人間は生きてる価値がない」と

 Bさんに何度も何度もしつこく言い聞かせました。

 なんなら、Aさんと同じような考え方の人を呼んできて

 Bさんを囲んで「仕事をしないお前はクズだ」と言い続けました

 

・かわいそうなBさんは「仕事が出来ない自分はクズだ」と思うようになり

 いずれまた別の人に、その考え方を強制するようになったのでした

 

・めでたし めでたし

 

 

呪いの正体

 

つまりどういうことかと言うと、評価軸が外部(仕事・お金など)にある場合

その価値を保つために他人にまで干渉しようとする致命的な問題が発生します。

これが呪いの正体であり、悲惨な現実です。

 

そしてこうした例は何も特別なものではなく、

現代社会に蔓延っているごく一般的な、それと知らず受けている呪いです。

 

 

この記事はここまで

 

この記事で出来るのは「仕組みの解説」までです。

ここから先、自己評価の軸を他人ではなく自分の内側に置けるかどうかは

その人次第であり、どうやっても無理な人も居るかもしれません。

 

特に、幼いころから刷り込まれた価値観というのは

覆すのが難しいことが多いです。

 

・勉強ができないと親に冷たくされた

・兄弟/姉妹とよく比べられた

・もっと直接的にクズだと言われ続けた

 

といった環境で育った場合、ここから立ち上がるのは至難の業です。

 

なのでせめて、最後にもう一度だけ伝えさせてもらおうかと思います。

あなたは生きているだけで偉いのだから、なにも焦る必要はないんですよ。